へんぽらい日記 - 伝統芸能の保存 2007.9.27
祭りとともに守り伝えられてきた伝統芸能ですが、伝承を守り伝えることは祭りの活況期にはさほど問題になりません。
本当に保存が必要になるのは低迷期です。
このままでは貴重な伝承が途切れ廃れてしまうという危機感から、保存体制がとられた時にはかなりのダメージを負っていることもあります。
今が良いからと言って記録を怠れば、途切れた後に再現が困難になり復興のブレーキにもなりかねません。
現富士宮囃子保存会が平成9年8月に発会しましたが、そんな思いから活動の方針を次のように決めました。
・相互に技術を高め合う。
・発表披露を積極的に行う。
・現状を記録に残す。
運営は会員である構成単位会の会費で運営します。
市からの助成は発会後最初の3年間だけいただきましたが、現状はありません。
逆に市からの助成が無くなったことで、民間の文化財団などのさまざまな助成が受けられるようになり、備品は年々充実しています。
助成を受けられる理由は静岡県の無形民俗文化財であることも大きいでしょうが、子供対象に囃子教室を開いたり、様々な機会に発表や披露を行っている実績も、大きくものを言っていると思います。
◎活動内容
・定例練習会
毎月2日ほど浅間大社境内で合同練習を行っています。
・新年打ち初め
1月に浅間大社境内広場にて各区囃子方が交互に囃子を披露し、相互に親睦を深めます。
・子供囃子教室
小学生対象の囃子教室を不定期に実施。
・発表
機会が有れば富士宮囃子をアピールするために出演しています。
写真は富士宮囃子が関東ブロックの郷土芸能大会に出演した際のものです。
祭り囃子は山車上で囃されてこそ祭り囃子、太鼓と人だけで曲を披露しても祭りの中の囃子の役割は伝えることが出来ません。
DVDに編集した祭の様子を映写しながら囃子を披露しました。
囃子の合間に解説付きの映像を流し、囃す間には祭りの情景を無音で背景に流しました。祭りの臨場感や迫力はかなり伝わったものと思います。
最後の三本締めには会場も加わり、無事に発表を締めくくることが出来ました。
富士宮囃子保存会では「富士宮囃子と秋祭り」というwebサイトを作り発信しています。
祭りの紹介はもちろんですが、こつこつと集めた祭りの資料や写真などを盛り込んだ、調査報告書にもなっていますので御覧いただければ幸いです。
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