笛玉(断続)と二丁笛(うなり)
令和五年十月三十日Facebook投稿
21日頃から体調を崩し、熱はそれほど出ないものの鼻水に悩まされました。なんとかそれが治ったら、今度は咳が止まりません。
この時期に昔から繰り返す事で、バイ菌扱いされた記憶が頭をもたげ毎夜の囃子練習は家で聞くことにしました。
流石にまつり間近になると囃子も仕上がってきましたが、篠笛の音が最高音を長く伸ばすところで震えています。
篠笛のテクニックとして”笛玉”というのがあります。
これは息を細かく断続させて通常の息遣いでは出せない細かな切れ切れの音を出すこと。その出し方を知らない頃は唇と息の強さだけで試行錯誤していました。ある晩湧玉会で笛の指導をしていた有賀さんが練習場の前を通りかかった時、笛玉について聞いて唇ではなく舌だということを教えていただきました。
笛玉が何かというと、ホイッスルの音の様に「ピ、リ、リ、リ、リ、リ」というように細かく断続する音です。ホイッスルの場合は中に入ったコルクの玉が転がりながら歌口にあたる息を細かく遮断することで音が断続します。コルク玉がなければ断続のない「ピー」という長い音がするだけ。
昔区長をした井上さんは若い頃囃子方で、その頃の思い出を聞かせてくれたものでした。その中で”二丁笛”という言葉がなかなか実感できませんでした。笛吹の兄弟が揃って笛を吹いたときのことを話してくれたのですが、音のボリュームが上がる以外にどんな効果があるのかが判らなかったのです。
そこで昨日の笛、笛玉の様な断続ではないもののビリビリと振動する様な音の響きです。
これのことかとやっと合点が行きました。
力一杯張り上げた二丁の笛の高音の微妙な周波数の僅かなズレが”うなり”を生じさせていたのです。
音の断続ではなく強弱。パワフルな二丁の笛の響きは、競り合いにおいても強く存在を主張するものだったのでしょう。
今年の祭りでは、機会があれば笛玉や二丁笛のうなりを記録したいと思います。スマホやボイスレコーダーでうまく録音できるものかどうか、ちょっと心配ではありますが。
令和五年十一月三日神立区囃子披露より
祭り初日の3区競り合い前に神立の囃子方が囃していました。二丁笛の特徴がよくわかるのでボイスレコーダーで録音したものです。先日収録した二丁笛の”うなり”が聴ける「にくずし」の部分をご紹介しています。全般にビリビリした”うなり”が聴こえますが、特に明瞭に聞こえるのは高音の部分。よろしければ、御視聴ください。



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